ハイ・タトラスの中腹より眺める
厚い雲の合間より 秋の光が
スロバキアの大地を照らし出す
山の木々は所々
紅葉し鮮やかな色を放っている
日本の紅葉の風景とは
少し異なる
がこれもまた美しい
山を登らないと拝めないこの景色
この歳になって
この喜びがやっと理解出来るようになってきた
このハイ・タトラスの麓
ここは1960年代から現在に至るまで
何度が強風や大雨の大災害にあい
多くの木々がなぎ倒され
森の姿を失ってしまっている
この森をもとの姿に戻すまでには
100年以上かかるとも言われているらしい・・・
未だにこの森の傷跡は残ったまま
私の故郷でもつい最近
とつぜんの噴火が起きた・・・
自然の脅威と己の無力さを感じつつ
ハイ・タトラスから眺めた景色を心に刻む